今月20日に現役引退を表明したアーティスティックスイミングの乾友紀子(32・井村クラブ)が27日、都内で引退会見を行った。

乾は今年7月に福岡で行われた世界選手権のソロ種目で、2年連続2冠を達成。

五輪では2012年のロンドン大会から3年連続で出場し、2016年のリオ五輪ではチーム、デュエットともに銅メダルを獲得。日本の第一人者としてAS界を引っ張ってきた。

引退の理由については「今年の世界選手権で2冠とやり切った。結果だけでなくこれまでの一日一日に悔いが無くなったから」と話した。

現役引退について、長年師事してきたシンクロの母・井村雅代コーチ(73)からは「いい経験だけじゃなくて、上手くいかないことも色んな経験を出来たことは良かった。これまでの経験を色んな人に伝えていってほしい」と伝えられたといい、「井村先生なしでは、ここまでこられなかったと思っている。どんな時も私の味方でいてくださって、引っ張ってきてくださった」と感謝を込めた。

今後については「井村クラブでコーチとして指導させてもらっている。具体的な目標はこれから考えていく」と話し、今後の日本アーティスティックスイミング界に「日本はいつも世界の中で輝く存在であってほしい」と期待を込めた。