■フィギュアスケート・グランプリシリーズ2023 カナダ大会(日本時間28日、バンクーバー)
グランプリ(GP)シリーズの第2戦、スケートカナダが開幕し、女子ショートプログラム(SP)で坂本花織(23・シスメックス)が75.13点をマークし、首位スタートを切った。松生理乃(19・中京大)は66.29点で3位、渡辺倫果(21・TOKIOインカラミ)は57.52点で7位。
今季GP初戦を迎えた坂本は最終12番滑走で演技。冒頭は飛距離のあるダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転ルッツ、3回転フリップ-トウループの連続ジャンプも余裕を持って着氷。演技終盤は今シーズンのSP曲「Baby, God Bless You」の雄大な曲調に合わせ、スピン、ステップで観客を魅了した。
オータムクラシック(9月)の75.62点には届かなかったが、2位のキム・チェヨン(16・韓国)の70.31点に5点差近い差をつけて首位に立った。
日本勢最初に登場した松生は3番滑走。ダブルアクセル、3回転フリップ、3回転ルッツー3回転トウループと3つのジャンプを全て着氷し、自己ベストに迫る66.29点をマーク。GPシリーズ4季目で初の表彰台に挑む(※20年のNHK杯は非公認大会)。
GPシリーズ2季目の渡辺は、昨季のスケートカナダでGPシリーズ初参戦で初優勝を果たした。この日は坂本の前の11番滑走で登場。冒頭のダブルアクセル、3回転ルッツは余裕を持って着氷したが、3回転ループで手をついてしまいコンビネーションにならず。演技直後は悔しそうな表情をみせた。
世界選手権2連覇中の坂本は、GPシリーズでは昨季のスケートアメリカで優勝し、海外開催(NHK杯以外)でのGPシリーズを初めて制した。GPファイナルは18年の4位が最高。昨季は自身2度目の出場でSP首位に立つもフリーでのミスが響き5位だった。
女子フリーは29日に行われる。
【女子SP結果】
1位)坂本花織 75.13点
2位)キム・チェヨン 70.31点
3位)松生理乃 66.29点
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7位)渡辺倫果 57.52点














