記録的な猛暑により陸奥湾の養殖ホタテが大量にへい死していることが判明しました。青森県平内町の漁師は25日作業した場所では5割ほどのホタテが死んでいて、青森県の基幹産業である「ホタテ養殖の危機」であると訴えています。

養殖ホタテの水揚げ量、日本一を誇る平内町の土屋地区です。

平内町のホタテ漁師 田村義夫さん(74)
Q.全然入っていない?

「成長してから死んでいる」

Q.60枚ぐらいあったら?
「(生きているのは)30枚で5割」

ホタテ養殖に35年以上取り組む漁師の田村義夫さんです。25日、ホタテの稚貝を海から引き揚げたところ5割ほどが死んでいました。ただ、25日に作業した場所は水深40メートルほどに沈めていた稚貝でこれより水温が高い浅瀬で養殖していた稚貝はさらに被害が出ているといいます。

平内町のホタテ漁師 田村義夫さん(74)
「(原因は)高水温ですね。(稚貝を)低層の方に沈めていたが、それでもこれだけ死んだ。普通は死なないけど、今年は特に」

ホタテがへい死した原因は今年の記録的な猛暑です。青森市沖合いの水温は2023年、平年値を大きく上回り、9月にホタテがへい死する危険がある26℃を上回っていました。この水温はホタテが大量にへい死した2010年と同様に推移していました。

田村さんは2010年のへい死を教訓に様々な対策を講じてきましたが被害を防ぐことができなかったといいます。

平内町のホタテ漁師 田村義夫さん(74)
「危機。もうそれしかない。来年もまた高水温がくれば危機。ホタテ養殖をやめる人も出てくるのでは」

稚貝のへい死は複数の漁協で確認されていて、県は11月6日から始まる実態調査で稚貝の生存率や生育状況などを確かめる予定です。