プロ野球のドラフト会議が26日に行われ、全122選手(育成50選手を含む)が指名を受けた。
育成ドラフトを除くと高校生は24人、大学生28人、社会人・独立リーグでは20人が指名され、今回の最多競合は3球団の指名を受けたENEOSの度会隆輝外野手と国学院大の武内夏暉投手。度会は中日、ロッテ、DeNAが競合し、抽選でDeNAが交渉権を確定。武内はヤクルト、西武、ソフトバンクの抽選で西武が交渉権確定。今回抽選は7度行われ、史上最多の回数となった。
ドラフト会議を終え、DeNA三浦大輔監督(49)、広島・新井貴浩監督(46)らが早速交渉権を獲得した選手のもとへ。三浦監督は「走攻守、スカウトの方の評価も最高レベルで。球団としてもぜひ地元のスターになってもらいたい」と直接言葉を送った。
【12球団監督コメント(1巡目指名後)】
■阪神・岡田彰布監督(65)
「(1巡目指名の青山学院大・下村海翔投手について)もう昨日の夕方の会議から、右のピッチャーって言うんだよね。他の球団のシミュレーションとかも考えて、それはもうズバリハマりましたね、はい」
■広島・新井貴浩監督(46)
「本当に緊張しました。クライマックスシリーズで菊池選手へスクイズのサインを出して以来、緊張した」「(くじは)力で引こうと思っていた。素晴らしい才能をもった投手、常廣投手は名前(『廣』=広が入っていて)もよくて、森下投手(大分出身の先輩)もいるので楽しみ」
■DeNA・三浦大輔監督(49)
「(度会選手の交渉権獲得について)もうめちゃくちゃ嬉しかったですね。走攻守全て揃った選手だと思いますし。(くじは)2番目に引いたんですけど、手を入れて、最初に触れた封筒を引こうって決めてましたから」
■巨人・阿部慎之助監督(44)
「(入ってくるなり小声で「やったー」と一言。)壇上に上がったとき、下からこう“じわー”っと来る緊張感がすごくありまして。(隣の新庄監督は)かっこいいスーツだなと思って見てました。(西舘勇陽投手は)東都はすごく“戦国東都”って言われてるくらいなんで、修羅場をくぐってきてるピッチャーだと思ってます」
■ヤクルト・髙津臣吾監督(54)
「すごく大事な1日だと思って身を清めてこの場に来ました。(1位の西舘昂汰投手について)非常に迷ったんですけれども、外れ1位ですけれども、指名できると思ってなかったので、非常に嬉しく思ってます。もちろん先発で考えております」
■中日・立浪和義監督(54)
「初めての抽選で、度会選手が欲しくて一番に行ったんですけども獲得できず。その後、亜大の草加勝投手は非常に良いピッチャーだと聞いてますし、少し迷ったところがあったんですがスカウトの方が1年間見てきて、草加投手が力があるということで決断をしました」
■オリックス・中嶋聡監督(54)
「ほっとしてます。(1位指名の高校生野手、横山聖哉について)スケールの大きい野手というのはなかなかいないんで、本当にとれてよかったと思います。(どんな選手に?)もう本当に今のままでと言いますか、スケールの大きさを前面に出して」
■ロッテ・吉井理人監督(58)
「(なかなか当たらずというところで)よく外れました(笑)。(上田希由翔選手の指名について)バットに当てるのがうまいというふうに聞いてます。野手を取りたかったんですけども、その1位の子が外れた場合、一回ピッチャートライして、でも結局野手を取ろうと。そういう戦略でした。(上田選手に)“よかったら来てください”ですかね」
■ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)
「(1巡目への指名が終え)1回目のくじも2回のくじも残りものだったんで気楽でした。(前田悠伍投手について)高校生の中ではもう断トツNo.1という評価を聞いてますんで。(ドラフトの)ポイントはもうピッチャーなんで、もちろんスカウトの方にそこのご判断はお任せしてます」
■楽天・今江敏晃監督(40)
「(抽選について)そうですね、まずは引けなかったっていうことは残念ですよね。もう緊張の連続で大先輩方がたくさんいて、とにかく緊張とドキドキがもう本当に。(常廣投手、前田投手に続いて3度目、古謝樹投手に)やっぱり即戦力、ピッチャーというところをまず行きたかったので、1年目からとにかく一緒に東北を盛り上げましょう」
■西武・松井稼頭央監督(48)
「非常に嬉しいですし、少しほっとして、力が抜けてる感じです。(願掛けは)しましたけどね、言いません(笑)しないつもりで来たんですけどね。ちょっと下着がね、同じ色っぽいのがあったのでね。これいいタイミングかなと思って履いてきましたけど(笑)(3球団競合の末交渉権が確定した武内夏暉について)切磋琢磨をしていただいて、ぜひ将来的にはエース、また日本を代表する投手に成長してもらえることを期待してます」
■日本ハム・新庄剛志監督(51)
「(1位指名で自らくじを引いた中大・西舘の交渉権を得られず。大阪桐蔭・前田は小村勝球団社長が外し、細野は稲葉篤紀GMが引いて交渉権確定。)いや(GMは)持ってるなと思って。ちょっと腹立ったけどね(笑)わかる?この気持ち。俺やろと(笑)、その気持ちです。自分でつかんだこのプロ野球の世界なんで、1年目はもう細田くんの好きなようにやってもらって、好きなパフォーマンスでやってもらって、とにかくローテーションを勝ち取ってほしい」














