中国の禁輸措置を巡って今シーズンの漁を見送っていたナマコ漁についてです。県漁連は24日、ナマコ漁を11月から再開する見通しを明らかにしました。また漁の停止に伴う補償を東京電力に求める考えも示しました。
県漁連は24日、青森市で県内の漁協などの関係者を集めた非公開の説明会を開きました。二木晴美会長は説明会後に報道陣の取材に応じ、11月からナマコ漁を再開する方針を明らかにしました。
県漁連 二木晴美会長
「(各漁協から)いくらかでも収入源を求めて操業したいという声が多く聞かれた。(業者が)少しぐらいは買うということで、それで操業になった」
県産ナマコを巡っては2022年の漁獲金額約25億円のうち3割以上を占めた中国が原発処理水の放出を受けて禁輸措置を続けています。買い手が付かない状況を受けて県漁連は県内27の漁協に対して漁の自粛を要請していました。
県漁連では操業を停止していた期間のナマコ漁の補償について各漁協の過去5年間の平均価格を計算し東京電力に補償を求めるとしています。