青森県大鰐町でクマの食害が相次ぎ、この10年間で最悪となっています。2023年は町内でクマ約20頭が捕獲されるなかリンゴの木が折られるなど甚大な被害がでています。これから主力品種の「ふじ」の収穫が始まるため町は対策の強化に乗り出します。
リンゴの木は根元から倒され甚大な被害を受けました。大鰐町三ツ目内地区にある木田智安さんのリンゴ園です。
リンゴ農家 木田智安さん(83)
「(クマは)リンゴの下の枝を引っ張る。ボキボキと折る。(実を)引っ張って取り、食べる」
木田さんは約1.3ヘクタールの園地でリンゴを栽培していて、2023年も約100箱のリンゴが収穫できるはずでしたが9月上旬にクマにほとんど食い尽くされました。
リンゴ農家 木田智安さん(83)
「全部クマにやられた。実が3個残っただけ。ほかは1個もない。(例年)2~3本の木がやられることはあるが、ここまで全滅することはなかった」
大鰐町では2023年、クマによる食害は10月16日時点で39件。2022年は1年間に3件で大幅に増えていて、この10年間で最悪です。猟友会の協力を得てクマもこれまでに約20頭捕獲していますがリンゴやスイカなどを食い荒らし味を覚えたクマがくり返し現れる「異常事態」が続いていました。
このため町はこれから主力品種の「ふじ」の収穫が始まるのにあわせて緊急連絡会議を19日に開きました。このなかで早ければ来週から園地のパトロールを強化するほか町が被害農家を対象に2023年から無償でクマよけを提供していることをあらためて周知することを決めました。
大鰐町農林課 田中利幸さん
「箱罠を主体とした捕獲に努めていきたい。被害の多い地区のパトロールを実施して、少しでも被害の抑止になればと思います」
クマは記録的な猛暑となった2023年、エサが不足して人里近くに降りてくるようになった可能性が指摘されていて町はクマが冬眠するまで被害の防止に向けて対策を徹底するとしています。














