国連のグテーレス事務総長は、エジプトなどに国連が備蓄している水や食料を「数時間以内に発送することができる」などとして、パレスチナ自治区ガザへ安全な輸送を可能にする必要があると呼びかけました。

グテーレス事務総長は16日、旧ツイッター「X」で「国連はエジプト、ヨルダン、ヨルダン川西岸、イスラエルに食料・水・衣料品・燃料を備蓄している」としたうえで、「数時間以内に発送できる」と強調。そして、「スタッフが安全に障害なく物資をガザ全体に届けられるようにする必要がある」と呼びかけました。

一方、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、「今月7日以降、ガザ地区の封鎖は続いていて、物資の持ち込みはできていない」と説明したうえで、「ガザの人たちの大多数は水が供給されない状態が続いている」としています。

また、現在までにガザ地区でおよそ100万人が避難を強いられていることについて「避難所は過密状態で衛生状態が悪い。感染症などが強く懸念される」と危機感を示しました。

UNRWAによると、避難している人の多くはイスラエルが警告をした数日前からガザ南部に移動したということですが、北部にも多くの避難民がいるということです。