長距離ランナーたちの“聖地”

「尚子ロード」の石碑

「尚子ロード」

シドニーオリンピックの金メダリスト・高橋尚子選手が、あの小出義雄監督と共に走り込んでいたのがこの道だ。

尚子ロード 道の雰囲気

徳之島北部の1周31.2キロのコース。今や長距離ランナーたちの“聖地”として多くの実業団チームも合宿に訪れていて、鈴木健吾選手も所属する富士通のメンバーと共に尚子ロードに鍛えられ、マラソンという種目と向き合っている。

「身一つで、手と足、体全身を使って1秒でも速くゴールに着けばいいという単純な競技ではあるが、本当に鍛えた一歩の数ミリ、数センチというのが、やはり42キロという距離になると大きく変わってくるなというのは、単純ですけど、難しいなというのは感じますね」(鈴木選手)

ただ徳之島が実業団ランナーの聖地になっているのは、冬でも暖かな気候や、縁起のいいエピソードだけが理由ではない。