専門家「クリのある所にいま全国のクマが集まっている」
餌の減少と人口減少で薄れる熊と人との間の境界線…
日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「クリのある所にいま全国のクマが集まっている。襲って来る時はスピードが違う。時速だと40キロぐらい出る。斜面だと50キロになる」

2023年、青森県内で確認されたクマの出没件数は9日までに726件と過去10年間で最も多く、去年1年間の約2.5倍となっています。米田所長は、その理由に猛暑のよるえさの減少を挙げています。
日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「猛暑がドングリ類など(秋の)餌の成り具合に影響が出ているのではないか。甘い実を夏に食べるがそういうものまでなくなった可能性がある」

県内では人身被害も8件確認されています。米田所長は音の出る物を身に着けることや、こちらの存在に気づいていない場合は木や電柱などに抱きついて手足を隠し人間ではないように見せるとした一方で、襲って来た場合は物を振り回し体を大きく見せる。何も持っていなければ、首を守って地面に伏せ重傷を防ぐことが命を守ることに繋がるとしています。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「これから果樹地帯の残った柿やリンゴを食べようとするので、散歩するときは果樹地帯のそばを歩かない、河川や山際の道路を歩かないことが大事」
人間が活動する場所に多く出没するようになったクマ。米田所長は餌の減少に加え、人口減少により放棄される里山が増えたことでクマと人との間の境界線が薄れたことも大きく関係していると言います。共存の可能性の模索も続く中、今できることはクマとの遭遇を避けることだけかもしれません。















