青森県の八甲田周辺で計画されていた「(仮称)みちのく風力発電事業」について東京の事業者は10日、事業の取りやめを発表しました。関係する自治体や県から白紙撤回を求める意見が相次ぎ、総合的に検討して計画推進は適切ではないと判断したとしています。

東京都に本社を置くユーラスエナジーホールディングスは10日、「(仮称)みちのく風力発電事業」の取りやめを発表しました。この事業では八甲田周辺を含めて青森市や十和田市など6つの市と町で最大71基の風車の建設を想定。環境や景観への影響が懸念されるとして反対の声が相次いでいて、関係する自治体や県が白紙撤回を求めていました。

これを受け、ユーラスエナジーホールディングスは「地域の皆様や各自治体からのご意見も含めて総合的に検討した結果、このまま計画を推進していくことは適切ではないと判断した」としています。今回の決定を受けて青森市の西秀記市長は歓迎する考えを示しました。

青森市 西秀記市長
「意見書・要望書を出していた、県の宮下知事も同様に動いていただいた行動の結果であると非常にうれしく思っている。」

宮下宗一郎青森県知事も「県民との約束を果たせてよかった」とコメントしています。

また地元からも安堵の声が上がっています。

十和田市民は
「十和田市は観光が一番大事なので、できれば八甲田の山を壊したくない。反対している方がとても多いので、電気より環境」
「八甲田は貴重な資源なので(風車は)ないほうがいいと思います」
「海の方に建てたほうがいいじゃないか。洋上風力のほうが」

宮下知事は9月、陸上風力の施設の立地を禁止する区域などを明確にする「ゾーニング」の設定に着手する考えを示していました