山口県が高級車・センチュリーの購入をめぐり、住民らが村岡知事に返還を求めた裁判で、最高裁が原告の上告を棄却する決定をしたことが分かりました。
訴えによりますと、県は貴賓車として、トヨタ・センチュリーを2090万円で購入しました。原告の元県職員の男性がこの購入は違法として、購入にかかった費用を村岡知事に請求するよう、県に求めたものです。
最高裁は10月4日付で、男性の上告を棄却する決定をしたということです。
男性は「住民の福祉や最小の経費で最大の効果を上げると定めた、地方自治法に反する」と主張していました。1審の山口地裁は、知事の裁量権を逸脱した違法行為とし、県に対し、村岡知事に2090万円を請求するよう命じる判決を言い渡しました。しかし今年5月、2審の広島高裁は県の主張を認める判決を出したため、原告側が上告していました。最高裁の決定で、2審判決が確定しました。














