秘書への暴行問題で前の議員が辞職したことに伴う参議院徳島・高知選挙区の補欠選挙が告示され、元職と新人の2人が立候補しました。立候補の受け付けは午後5時で締め切られ、事実上の与野党一騎打ちの構図となりました。
参議院徳島・高知選挙区補欠選挙に立候補したのは、無所属で元参議院議員の広田一候補(54)と自民党の新人、西内健候補(56)の2人です。
広田候補は徳島で第一声をあげました。無所属としての出馬で立憲民主党や共産党など野党の地方組織から支援を受けていて、「自民一強政治」からの脱却を掲げています。
▽広田一候補「誰かが立ち上がって声を上げなければ、今回の補欠選挙、不祥事を起こした自民党高知県連の中の首のすげ替えで終わってしまいます。政治に対する信頼を取り戻すどころかますます政治離れが進んでしまいます。出直し選挙、自民一強独占に風穴を空けて、もう一度政治に緊張感を作っていく。このことによって徳島のみなさん高知のみなさんの声は、自民党1つの声ではないんだ、もっと多様な声があるんだ、それを国政に届けるという当たり前の政治をみなさんといっしょに実現したいという風に思います。」
西内候補は高知市で第一声をあげました。自民党公認で、公明党から推薦を受けています。党本部も今回の選挙を重要視していて「挙党態勢」で選挙戦にのぞんでいます。
▽西内健候補「人口減少、また少子化、高齢化、過疎化、そういった様々な課題を抱える両県の中で、私は今回の選挙戦ずっと持続可能な地域をどのように維持していくのかこれを訴えてまいりました。建設業の方々、そして医療看護介護のみなさま方、また物流、こういった社会インフラを支えてきた生活インフラを担ってきた、こういった社会の基盤が、底が抜けようとしているんじゃないか、そういう危惧をいつももってきました。そしてそのうえで働く農林水産業のみなさま方、また商工業のみなさま方、これら社会を支えてきた人々、こういう人々の暮らしを守るのが私は今回の戦いだとそのように思っています。これらの人々の生活を守るそのために地方の声をしっかり届けていかなければならない、改めてその決意を固くしたところであります。」
立候補の受付は午後5時で締め切られ、事実上の与野党一騎打ちの選挙戦が確定しました。結果は、衆議院の解散戦略にも影響するとみられます。投票は10月22日に行われ、即日開票されます。














