青森県出身の版画家・棟方志功と新潟市出身の歌人・書家である会津八一の親交ぶりを紹介する展覧会が新潟市で開かれています。

新潟市中央区にある「会津八一記念館」で開かれている『会津八一と棟方志功 ~知性と感性~』。
青森県出身の版画家 棟方志功の生誕120年を記念して開かれたこの展覧会は、会津八一の手紙や2人の作品を通じてその交流ぶりを紹介するものです。

棟方がまだ無名だったころから親交のあった2人。棟方は県内17市町村に立ち寄り各地にちなんだ作品を残しています。

こちらは、新潟市中央区にあった古書店が移転オープンした際にお祝いとして贈った鯉の絵。


そして、こちらはその古書店の店主が所蔵していた2つの菩薩図に、会津八一が自身の歌を書き入れた現存する唯一の合作とされている作品です。

普賢菩薩図・やまとには     /     文殊菩薩図・はつなつの

【新潟市会津八一記念館 喜嶋奈津代 学芸員】
「棟方は画面いっぱいに、会津は全体のバランスをとった作品。それぞれの個性を味わって…」

感性豊かな棟方志功の版画と知性あふれる会津八一の書。
2つの個性が響き合う展覧会は12月10日まで開かれています。