文科省は2022年度の児童生徒の問題行動・不登校等の状況を公表し、新潟県内では不登校の児童生徒数が5900人を超えて、過去最多となったことが分かりました。
調査結果によりますと、新潟県内の国・公・私立の小・中学校の不登校児童・生徒数は4759人。高校では1225人と、いずれも過去最多を更新しました。全国でも小・中学校の不登校児童・生徒が29万9048人と過去最多を更新していて、同様の傾向が新潟県内でも見られます。
新潟県教育委員会はこの背景について、「学校教育に対する人々の意識の変化も含め、生活環境の変化により、生活リズムが乱れやすい状況や、学校生活において様々な制限がある中で交友関係を築くことが難しかったことなど、登校する意欲が湧きにくい状況にあったこと等が考えられる」としています。
一方、新潟県内のいじめの認知件数は1万9644件で2021年度の2万1254件を下回りました。小学校での認知件数が前の年度と比べ、1700件余り減少していることが主な要因です。ただ、1000人あたりの認知件数は91.7件で全国の53.3件を大きく上回っています。
新潟県教育委員会では「小さないじめを見逃さず捉えている結果と受け止めている」とした上で、「引き続き各種研修などを絶えず行い、積極的ないじめ認知と法令理解を進める」としています。