この夏の猛暑と渇水によるコメの品質低下を受け、新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は4日、コメの等級検査で2等と評価されたコシヒカリも、一定の条件を満たせば特例として“市の認証米”にすると発表しました。
新潟県柏崎市は2018年から、市内で栽培されたコシヒカリで1等米と評価され、粒の大きさが1.9ミリ以上で食味の値が85点以上など、厳しい基準をクリアしたコメを柏崎市のブランド米、「米山プリンセス」として販売しています。
しかし、今年の夏は猛暑や水不足の影響で稲の育ちが悪く、1等米と評価されるコメが少なくなっています。10月2日時点の柏崎市内のコシヒカリの等級比率は、1等が3.2%、2等が37.3%、3等が51.2%、規格外が8.4%だということです。

【柏崎市 桜井雅浩市長】
「猛暑に耐え抜いたおいしいコシヒカリを米山プリンセス・シスターとして認証します」
そこで、柏崎市の桜井雅浩市長は4日の会見で、今年限りの特例の基準で等級が1等に届かなかった2等米を『米山プリンセス・シスター』として認証すると発表しました。『米山プリンセス』との違いは等級のみで、粒の大きさや食味値などその他の基準は全て同じです。
【柏崎市 桜井雅浩市長】
「農家の努力にも対応して、かつ、絶対においしいという部分は私たちも付加を付けてあげたい、農家を応援してあげたい」
柏崎市は今後、『米山プリンセス・シスター』のPRキャンペーンを実施するとしています。