老舗の仏壇店「黒川仏檀センター」を展開する富山市の丸栄黒川仏檀店が、9月26日までに自己破産申請の手続きに入ったことがわかりました。

帝国データバンク富山支店によりますと、丸栄黒川仏檀店は1852年(嘉永5年)創業、1979年(昭和54)11月設立の仏壇・仏具・神棚の販売業者です。

老舗仏壇店として知名度は高く「黒川仏檀センター」の店舗名で主に仏壇の販売を手掛け、ピーク時とみられる1997年8月期には、売上高4億2000万円を計上していました。

しかし、仏壇需要の減少で業況は低迷、2017年4月に富山地裁高岡支部に民事再生手続きを申請し、再生計画の認可を受けました。2021年3月には再生手続きが終わり、これまで6回の分割弁済を行いましたが、コロナ禍と仏壇需要の小型化、安価な商品に移行していくなかで売り上げは大幅に減少しました。このため再生計画の履行が難しく業績回復の見通しが立たないとして、事業の継続を断念しました。負債総額は調査中です。