明治時代後半からの浸食で海岸線が後退した新潟市の西海岸地区。37年にわたる護岸工事がようやく終わり「砂浜がよみがえった」ことをうけ、海岸をどう活用していくかについて9月28日にパネルディスカッションが開かれました。参加者からは1年を通して「砂浜」をメインにしたイベントの開催などを実施し、新しい海文化を広げていきたいなどの意見が出されました。

28日に新潟市で行われたパネルディスカッションは国交省の北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所が開きました。この中で、新潟港湾・空港整備事務所の山形創一所長は「新潟港海岸(西海岸)は明治後半からの浸食で最大350mも海岸線が後退した。波消ブロックを置くだけでは対策とならず昭和61年から令和4年までの37年かけて整備工事を行ってきました」と語りました。
海岸整備が完了したことにより、国土が保全され、背後地域の侵食や浸水被害が解消されるとともに、 砂浜が復元されたことで、散策、海水浴、レクリエーション、スポーツなど様々な海岸の利活用が可能と なりました。

パネルディスカッションでは整備が完了した西海岸地区を今後どう活用していくかについても様々な意見がだされていました。また、参加者からは砂浜は夏だけではなく1年を通してイベントを実施し、「新しい海文化」を広げていけるのではないかとの意見もだされていました。