最低賃金はきょうから、都道府県ごとに順次引き上げられます。今年度の全国平均の引き上げ幅は過去最大の43円で、時給の平均は、初めて1000円を超えて、1004円となります。

最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、厚生労働省の審議会は今年7月、今年度の最低賃金を全国平均で41円引き上げ、時給1002円とする目安をまとめていました。

その後、それぞれの都道府県で引き上げ額が議論され、物価高などを背景に全国平均の引き上げ額は、目安よりも2円高い43円で、平均の時給は1004円になりました。最低賃金が全国平均で時給1000円を超えるのは初めてです。

都道府県ごとには39円から47円引き上げられ、新しい最低賃金はきょうから順次適用されます。