半世紀以上にわたり神楽団を率いた団長が勇退し、新たな歩みを始めています。

広島県安芸高田市を拠点に活動する「横田神楽団」です。団員はおよそ20人。数々の競演大会で優勝を重ね県内でもトップクラスの実力を持つ神楽団です。練習の様子を真剣に見つめるのは、久保良雄 さんです。

1966年から団長に就任し、ことし3月までおよそ57年間、神楽団を率いてきました。神楽を行ううえで大切にしていることがあります。

前団長 久保良雄 さん
「神楽というのは奉納が原則。神様へ感謝をする。競演でいくら時間がない言うても欠かしちゃいけない。それだけはうちは守っている」

守ってきたのは、秋の五穀豊穣に感謝して神様を迎え、舞う “神楽本来の精神” です。