北アルプス仙人谷付近の標高約1700メートルの登山道で25日、68歳の女性が沢に転落、死亡しました。
警察によりますと死亡したのは、愛知県名古屋市に住む68歳の女性です。
25日午前7時35分ごろ、68歳の女性が友人の70代女性と、仙人池ヒュッテから阿曽原温泉小屋に向かう途中の標高約1700m付近の登山道で、約15メートル崖下に転落しました。
友人の女性が約5メートル後ろを歩いていて、ドンという音がしたため前を見ると、68歳女性の姿はなく登山道の右側、崖下の沢に倒れているところを見つけました。
友人の女性は、10メートル先を歩いていた4人組の登山者に助けを求め、その中にいた山岳ガイドの男性が仙人池ヒュッテに戻り、管理人を通じて富山県警室堂警備派出所に通報、救助を要請しました。
転落した女性はヘリコプターで富山県内の病院に搬送されましたが、午前11時前、死亡が確認されたということです。
女性は登山道から転落した際、意識を失ったとみられ、死因は顔が沢を流れる水に浸かったことによる溺死とみられています。
警察によりますと、死亡した女性は登山経験者で、2人は3泊4日の予定で入山し、事故は2日目に起きました。事故当時の天候は晴れで、視界は良好だったということです。
警察は、友人の女性から当時の状況を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べています。