夏が終わり、就職活動は終盤を迎えていますが、22日に開かれた合同企業説明会には、定数の5倍を超える企業が参加を希望しました。終盤の今だからこそ出会える人材があると、企業は秋の採用活動に期待を寄せています。
22日、富山市で開かれた合同企業説明会。さまざまな業界から県内企業40社が参加しましたが、企業に対して学生の参加は少ないようでした。
介護関係の担当者:「(説明会に参加できる)抽選が受かったので、期待して来てはいたのですが、求人側もきょうは多いのかな…まだきょうは始まったばかりなのでここから期待してます」

実は、今回の説明会には参加企業の上限40社の5倍を超える201社が応募。若い人材を求める企業が多い一方…
主催したヤングジョブとやま・小池美恵さん:「学生さんについては特にことしは早期化と売り手市場で、例年よりは少ない予約数となっています」
学生は就職活動に早くから取りかかる傾向で、売り手市場でもあり、この時期の学生の参加者数は51人(2022年)から27人に減りました。

参加した学生:「行きたい企業に内定がもらえずに就職活動を続けている感じ」
参加した学生:「公務員試験に落ちてしまって、一般就職に切り替えて。スタートダッシュが遅れてしまったのでちょっと焦っています」

就活サイト「リクナビ」を運営するリクルートの調査では、9月1日時点で就職活動をしている大学生はピークの3月から右肩下がりとなり、12・4%。一方、進路が確定していると答えた人は84・5%にのぼっています。
就職活動をする学生が少ない今、説明会に参加した企業はー。
ホテル業:「コロナがあって、だいぶ我々の業界から離れてしまった方がすごく多い。最後の機会だと思うんですね、この時期って。10月になったら本当に内定出てしまうので。その前に最後に『もうちょっとほか探してみようか』という学生さんもいると聞いているので、そういうところに期待したい」
携帯電話販売業:「記念受験みたいな記念で採用を受ける人たちじゃなくて、ある程度絞られてきたので、自分をしっかり見つめなおして、足腰をしっかり地につけた学生や既卒の方をとりたい」
ヤングジョブとやま主催の合同企業説明会は10月と12月にも開かれる予定です。
ヤングジョブとやま・小池美恵さん:「富山県は人手不足の地域なので、企業さんもまだまだ求人行っているので、学生さんが納得いくまで就活できる環境はある。焦らずに自分に合った会社を探してやっていけばいいんじゃないかなと思います」