スポーツの秋を迎え青森刑務所で20日、運動会が開かれました。100年近い歴史を重ねるこの運動会が公開されたのは今回が初めて。社会復帰を目指す受刑者たちが熱戦を繰り広げました。


高さ5メートルの塀に囲まれた青森刑務所の運動場に集まる受刑者たち。

青森刑務所長・三浦智博さん
「はりきりすぎてけがをしないように節度を持った行動を取るようにしてください」


年に1度の運動会はコロナ禍での中止をへて4年ぶりの開催です。

受刑者による選手宣誓
「日ごろから培ってきた相互協力・協和の精神を本日の1つ1つの競技の中で遺憾なく発揮し正々堂々競技することを誓います」


運動会は受刑者が働いている工場ごとに12のチームによる対抗戦で、20代から80代の273人が出場しました。高齢者には加点されるルールもあります。青森刑務所には窃盗や薬物などの事件を起こし刑期が10年未満の受刑者が収容されています。今回初めて運動会を公開した背景には、2人に1人が出所後2年以内に再び罪を犯して刑務所に戻ってしまう現状があります。


青森刑務所企画部門首席矯正処遇官 増田康弘さん
「受刑者が刑務所の中でどんな生活をしているのか、どんな指導をしているのか。そういうことを理解していただいて再犯防止につなげていきたいと初めて公開した。(受刑者にとっても)負けた相手に対して思いやりの気持ちを持ってもらうのも運動会を通じて学んでもらいたい」


2023年の運動会で優勝を飾ったのは受刑者の食事をつくる「炊場連合」で贈られた優勝旗は炊事場に1年間掲げられます。