警察官採用試験の応募者数が減少するなか、警察官の仕事に興味を持ってもらおうと岩手県警は18日、仕事体験のイベントを初めて開催しました。

警察の仕事体験には県内外の高校生や、専門学校生など約50人が参加しました。自動車警ら隊のブースでは、隊員から職務質問の段取りを教わったあと、実際に車の中に怪しい物がないかを2人1組になって探しました。参加者は狭い空間での作業に苦労しながらも、最後は隊員の手ほどきを受けながら運転席の下から刃物を見つけ出しミッションを達成しました。

刑事部門のコーナーでは、傷害事件の容疑者を逮捕を体験です。参加者は逮捕状を読み上げ、実際に手錠をかけて逮捕する過程を体験しました。

(参加者)
「手錠は小さい頃におもちゃなどで持った時と違ってすごく重かったです。教わった持ち物検査や声の掛け方などを活かして、将来警察官になるために活かしていきたいと思います」

岩手県警によりますと、警察官採用試験の応募者数は年々減少しているということです。10年前の2013年度には713人の応募があったのに対し、昨年度は383人でほぼ半数になるなど、県内の治安を支える人員の確保が喫緊の課題となっています。

(岩手県警察本部警務課 高森奈実係長)
「警察の仕事ってこういうことをやっているんだよというところを知っていただいて、興味を持っていただければ。職業選択の一つとして捉えていただけるとありがたいと思っています」

県警は今年12月に警察学校に体験入校できるイベントを開催予定で、採用試験の応募者数増加へつなげていきたい考えです。