自宅を放火し、中にいた母親の首を絞めて殺害した疑いで逮捕・送検されていた46歳の女性について富山地検は、15日付けで不起訴処分としたうえで、適切な医療措置を求める申し立てを富山地裁に行いました。

この事件はことし3月、富山市の46歳の女性が、自宅に火をつけ、なかにいた当時74歳の母親の首をひも状のもので絞めて殺害した疑いで、逮捕・送検されたものです。

女性は警察の取り調べに対し、「覚えていない」と容疑を否認していました。

富山地検は女性の刑事責任能力を判断するため、ことし6月からおよそ3か月間、鑑定留置を行なってきましたが精神鑑定の結果を受けてきょう女性を不起訴処分としました。

富山地検は不起訴にした理由を明らかにしていませんが、医療観察法に基づき富山地裁に医療機関に入院させる申し立てを行っていることから、犯行当時、女性が心神喪失または心神耗弱の状態にあり、刑事責任は問えないと判断したものとみられます。