バレーボール・女子のネーションズリーグ第2週がフィリピンで始まり、14日(日本時間)に行われた試合で、日本代表はポーランドをストレートで下した。第1週のアメリカラウンド開幕から、5戦5勝と勢いに乗っている日本は。16日にはブルガリアと対戦する。

眞鍋ジャパン攻守の要であるキャプテン古賀紗理那(26)を、東京五輪を含め4度の五輪を経験し、昨年9月に現役を引退した前キャプテンの荒木絵里香さんが「チームを引っ張る覚悟を感じる」と絶賛した。


荒木絵里香さん


チームの軸となる覚悟

「本当に彼女は、プレーでも、言葉でもチームを一つにする力がありますし、自分の点数をとるというところで、チームをグイグイ引っ張ってくれているので、すごく頼もしいなと思って見ています」

キャプテンとして、エースとしてチームをけん引する古賀について語る荒木さんは「彼女のチームの軸となる覚悟は見ていても伝わりますし、ボールが動いていない時間の声かけであったり、普段のプライベートな時間であっても、チーム全体を見てやっている」とプレー外での姿勢も評価している。

印象的なシーンに挙げたのはポーランド戦の第2セット。相手に3連続ポイントを許し15ー17とされたところから、古賀が4連続ポイントを奪い逆転した場面だ。「やはり苦しい場面でも自分がどうにかするんだっていう、気持ちだけでなくプレーでも引っ張っていくんだと感じましたね」。

古賀は5試合で112得点と15日現在、得点ランキングの2位を走る。

「彼女はスパイクだけじゃなくて、サーブ・レシーブなど、ディフェンス面でも中心となってやっています。フロントのスパイクだけじゃなくて、バックアタック、前でも後ろでも攻撃をずっと仕掛け続けているので、その辺りが素晴らしいです。得点ランクも、サーブ、レシーブをする選手が、上位にいるってことは本当にすごいことだと思うんですね」と、攻守の要としての献身に感嘆する。


試合中声をかける古賀選手

眞鍋監督が古賀をキャプテンに指名した理由

そんな活躍を見せる古賀だが、挫折も味わっている。2016年のリオ五輪は代表から落選。日本のエースとしてコートに立った東京五輪は、初戦で右足首をねん挫した。

荒木さんは「(リオ五輪に)彼女が落選して辛いときでも、自分で考えて立ち上がるし、向き合っていくというところで心の強さを感じます。1番そう思ったのは、東京五輪の初戦で足を捻挫してしまい、本当にひどい捻挫だったんですけど、その後、大会が終わるまで『痛い』とか、マイナスな言葉を一度も言わなかった。『全然、大丈夫。私、大袈裟でした…』ってことをずっと言い続けて。足はすごく腫れているんですけど、その姿を見た時に、本当にすごい選手だなと感じました」と当時の古賀を振り返る。

眞鍋政義監督も古賀をキャプテンに指名した理由について「キャプテンは悔しさ、色んなことを自分で経験しないと。エースからキャプテンにワンステップ、日本の中心でやってもらわないと勝てない。期待してます」と語っている。

「めちゃくちゃ明るい」 古賀の素顔


普段は笑顔が印象的な選手。荒木さんも「めちゃくちゃ明るいです。私のこともどんどんイジってきますし(笑)。今までは先輩と仲良くすることが多かったんですけど、自分がキャプテンになって、若い選手が多く増えていく中で、チームみんなとコミュニケーションとってやっていますね」と、古賀の素顔を語り、主将として必要なコミュニケーション力を備えていることを明かす。

「いま期待以上のすばらしい活躍をしているので、本当にケガをしないで欲しいというところと、さらに彼女を中心にチームは出来上がっていくと思うので、みんなをどんどん引っ張って良いチームを作り上げていって欲しいと思います」とエールを送った荒木さん。「インタビューとか、コメントを見るだけで“自分がこのチームを引っ張るんだ、強くするんだ、勝たすんだ”っていう覚悟をすごく感じますね」と、成長し続ける古賀にさらなる期待を寄せた。