福島県双葉町が、原発事故に伴う帰還困難区域の一部で避難指示が解除されてから30日で1年です。町では、生活環境の整備などが課題となっています。

福島第一原発が立地する双葉町は、原発事故の後、帰還困難区域に指定され、町の全域に避難指示が出されました。

事故から11年以上が経過した去年8月、「特定復興再生拠点区域」として整備されたJR双葉駅周辺で避難指示が解除され、住民の帰還が始まりました。

双葉町によりますと、8月1日時点で町内に住んでいる人は、86人にとどまっています。町では、現在も面積の85%が帰還困難区域に指定されていて、今後、双葉駅周辺を中心に、住宅や商業施設を整備するなど生活環境を充実させ、町民の帰還や移住者の定住につなげたいとしています。