8月も下旬ですが、猛暑が収まりません。静岡県内は21日も各地で猛暑日となり、気象庁などは3日連続で熱中症警戒アラートを発表しました。厳しい残暑が続く中、浜松市の企業は暑さを遮る「塗料」を開発し、注目されています。
<植田麻瑚記者>
「強い日差しが照り付ける静岡市葵区です。まだ午前9時半なんですが、あちらの気温計は34℃を示しています」
21日も県内は高気圧に覆われ、各地で気温が上がりました。静岡市葵区の駿府城公園では厳しい暑さの中、週末に行われたイベントの片付け作業が行われていました。日中の最高気温は、三島市で35.7℃、静岡市清水区で35.0℃、浜松市天竜区と富士市で34.3℃など、県内19の観測地点のうち18地点で最も暑い時期を上回る暑さとなりました。
気象庁などは熱中症の危険性が極めて高い気象状況になると予測されることから、3日連続で、熱中症警戒アラートを発表しました。
この暑さの中、より注意が必要なのが「子どもの熱中症」です。
<子ども連れ>
「出かける前にちょっとシャワーを浴びさせて体温を冷やしてから行くようにしています。まだお茶欲しいとか言ってくれないから、こまめに飲ませるようにしないとだめ」
ウェザーマップとサントリーの共同調査で、子どもと大人の高さで気温がどう違うのか、サーモグラフィーで示した画像です。大人の胸の高さの気温が31.1℃の時、子どもの胸の高さは38.2℃。子どもの方が7℃も高くなることが分かりました。身長の低い子どもの方が地面の照り返しの影響などを受けるため、熱中症のリスクが高くなるのです。
<子ども連れ>
「着替え、タオル、帽子はどこに行く時にも持っていくようにしています。自分たちが子どもの頃は30℃、31℃だと『もう暑いな』というイメージだったんですけど、いま普通に35℃とかいくので…」
特に幼い子どもは自分の状態をうまく説明できないため、「子ども気温」を意識して、顔色や汗のかき方を十分に観察することが求められています。
厳しい残暑が続く中、浜松市の建設会社「丸源竹内組」が暑さを遮る「塗料」を開発し、注目されています。約6年がかりで誕生したという「熱中症を防ぐ塗料」。この塗料を施したというガラスを額にかざしてみました。
<野田栞里記者>
「塗料が塗ってあるガラスをかざすと、日陰に入っているみたいに熱が遮られます」
塗料を塗ったガラスと何も塗っていないガラスを日光の元に置いて、温度の上昇を比較してみると…。検証開始から約15分。何も塗っていないガラスの下の温度計は50℃以上になったのに対して、塗料を塗ったガラスの下は43℃。少なくとも7℃以上の温度の差が出ました。
仕組みはこうです。塗料で“熱の元”である赤外線、紫外線を90%以上、可視光線を50%カット。本来、明るさも半減し、室内が暗くなってしまうのですが、塗料が光を乱反射させて室内に入る光を損ねないようにしているということです。
カーテンやブラインドとは異なり、熱を遮りながらも室内の明るさを保てるのが大きな特徴。現在、浜松市内の複数の企業がすでに工場の窓ガラスに採用し、県外の中学校では校舎の窓ガラスに使用する計画も進んでいるということです。
<丸源竹内組 竹内隆介代表>
「工場のお客さんが、毎年毎年熱中症で暑くてたまらないと。倒れて困るというところから『何とかしてください』と言われたんです。いまは工場や倉庫をメインに販売・施行していますが、今後は一般住宅や小中学校の暑さ対策に使えたら良いかなと思ったり」
県内企業が開発した塗料が、異常ともいえる“深刻な暑さ”を乗り切る一手になるかもしれません。
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