歴史的な物価高が続いています。電気・ガス代の補助金も来月から順次終了していく予定で、物価高を心配する声が一段と大きくなってきています。
都内の銭湯では、いま気がかりなことが…。
大塚記念湯 安中妙子さん
「(ガス代の補助が終わることは)恐ろしいですね。銭湯に限らず、どの業種さんもね、本当に大変だと思うんですけど、これからもたくさんガスを使いますのでね」
現在、国の電気・ガス代の負担軽減策により、標準的な家庭で▼電気で月2800円程度、▼都市ガスで月900円程度安くなっています。しかし、来月使用分から補助は半額に。さらに再来月10月使用分から補助自体が終了する予定です。
「ちょっと悲しいですね。ちょっと安いなって思ってたんですけど、使い続けた割には。それは補助金が出てたから、なんか安いのかなって感じてたのかな」
「習い事とか少し減らしたりする可能性はありますね。(子どもの空手の練習を)1週間に2回を1回に減らす可能性はある」
きょう発表された7月の全国の消費者物価指数は3.1%上昇。伸び率は前の月と比べて0.2ポイント縮小したものの、3%を超える上昇率が1年近く続いています。
ただ、総務省は、電気・ガス代などの補助がなければ伸び率は4.2%だったとしていて、来月以降、物価上昇率に影響が出てくるのは必至です。一方で、実質賃金は15か月連続で減少。家計への影響は一段と大きくなっています。
こうしたなか行われた最新の洗濯機の発表会。強調されたのは“省エネ”です。
シャープ清潔ランドリー事業部 小森正憲事業部長
「電気代が非常に高騰するなか、省エネ性能に優れた商品は、非常にユーザーにとってもメリットがあると」
背景にあるのは、意識の変化です。購入の決め手を尋ねたアンケートでは、2年前は7位だった省エネ性能が去年は1位に。電気・ガス代の高騰で、省エネニーズがかつてないほど高まっているといいます。
「料金が上がれば、ちょっとクーラー控えようと」
「電気をこまめに消すようにしています」
きのう、円相場は1ドル=146円50銭台をつけ、今年の最安値を更新。円安が進めば、さらなる物価上昇につながる可能性があり、物価高による家計負担がさらに深刻となりそうです。
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