台風7号の接近から一夜明け、エリアでは岡山県北を中心に浸水や土砂崩れ、冠水による道路の通行止めなどの被害が明らかになりました。農作物にも影響が出ています。

(三輪響記者リポート)「一夜開けた奥津温泉です。茶色く濁った水が激しい勢いで流れています。」

(三輪響記者リポート)「きのうまであちらの足踏み洗濯場に設置されていた屋根と支柱がなくなっていて、流されたと思われます」

きのう(15日)発生した線状降水帯の影響で、奥津温泉のそばを流れる吉井川の上流付近は大雨となりました。

鏡野町恩原の24時間雨量は観測史上最大となる534.5ミリを記録。


この河原は、小唄にあわせて洗濯物を足で踏んで洗う奥津温泉名物の「足踏み洗濯」が行われる場所ですが、川の増水で景色が一変しました。

(近所の人)「洗濯場を見て。すごい砂だらけ。考えられない」

温泉旅館も被害を受けました。


(旅館の経営者)「椅子が今置いてあるんですけど、あそこまで川の水が上がっていましたんで。復旧はいつになるかわからないですね」

各地で道路にも被害が出ています。

(秋庭貴泰記者)「ご覧のように土砂崩れで完全に道路がふさがっています」

鏡野町と鳥取県とを結ぶ国道482号は、埋め尽くされた土砂により通行止めに。

鏡野町上齋原の国道179号では山ののり面が崩れました。

岡山県によりますと土砂崩れや冠水で全面通行止めになった道路は7か所にのぼるということです。

(近くに住む人)「家の中にいたら、きのう雷かなみたいな音がしたので、主人が出てみたら橋が落ちとるぞみたいな。びっくりしました」

河川の増水で鏡野町上齋原の吉井川に架かる橋の半分が流されました。

きょう(16日)午後、国土交通省の職員らが調査に訪れました。

上齋原ではのり面が崩れて大木も倒れました。さらに・・・


(農家の人)「もうそのまま起きることはないと思います。上にゴミがかかっていますから」

付近で河川の水が氾濫し、約20アールの田んぼが水に浸かったといいます。農家では泥を取り除く作業に追われていました。

(農家の人)「もうどうしようもないですわ。全体的ですので」

各地に被害をもたらした台風7号。岡山県内では6棟が床下浸水。

また、香川県高松市では消防団の男性が排水溝に落ちて骨を折るなど、2人がけがをしたということです。