パキスタン北部の山で日本人の50代の男性2人が登山中に滑落するなどの事故があり、このうち1人が死亡したとみられています。

パキスタンの日本大使館によりますと、北部ギルギット・バルティスタン州の山岳地帯で11日、50代の日本人男性2人が登山中に落石に巻き込まれました。

AP通信などによると、タムラ・シンジさんが5380メートルの地点で滑落。救助隊の捜索は14日に打ち切られ、地元当局はタムラさんが死亡したと判断したということです。もう1人の男性は負傷したものの、自力でベースキャンプにたどりつきました。

登山を企画した現地の旅行会社はJNNの取材に対し、「タムラさんが落ちたとみられる氷河の裂け目=クレバスは柔らかく、穴が深いため、専門的なレスキューチームによる捜索が必要だ」としています。