北アルプス薬師岳の登山口周辺で、クマの目撃情報や人身被害が相次いでいることを受け富山県や警察などは15日、親子のクマ3頭を駆除しました。富山県は引き続き警戒を呼びかけています。
12日朝、富山県外から登山に来ていた30代の男性が登山口で朝食をとっていたところ、背後からクマに襲われました。男性は命に別条はなく、腰からおしりにかけてかすり傷でした。
富山県などによりますと、この地域は11日から13日にかけて、食料などを奪われる被害が6件確認されるなど被害が続出。もともとクマが生息する区域ですが、被害が出ることはめったになかったといいます。
相次ぐクマの出没を受け、登山口そばのキャンプ場は一時閉鎖を余儀なくされました。
富山県や警察などは15日からパトロールを実施したところ、親子のクマ3頭を発見。人身被害の恐れがあることから駆除しました。しかし、その後も目撃情報は続いていることから、県は引き続き警戒するようを呼びかけています。
県によりますと夏場はクマの餌が乏しく、食べ物につられてクマが寄ってこないようリュックやクーラーボックスから絶対に目を離さないこと、車の窓ガラスはしっかり閉めることなどを呼びかけています。