9日午前、宮城県気仙沼市の造船所で、修理のため陸に引き揚げられていた漁船が横転し、作業していた2人がけがをしました。当時、船は作業ドックに移動中で、乗せられていた台座が崩れたということです。
横転したのは、静岡船籍の巻き網漁船「第二大師丸」141トンです。

9日午前9時半頃、気仙沼市朝日町のみらい造船で「作業中の船が横転し、けが人がいる」と作業員から消防に通報がありました。消防によりますと、この事故で陸揚げ作業中の乗組員の50代の男性が転倒し、背中にけがをしたほか、同じく乗組員の30代の男性が船から出た油を浴び、病院に運ばれました。2人とも搬送時に意識はあったということです。

また、横転した漁船から油が海に広範囲にわたり流出していて海上保安部がオイルフェンスを設置するなど対応にあたっています。

造船会社などによりますと、当時、漁船は修理のために海から陸に引き揚げられていて、作業ドックに移動中、乗せられていた台座が崩れたということです。

警察は、台座から船が外れ横転したとみて、当時の状況を詳しく調べています。