来年のアメリカ大統領選挙への出馬を表明している共和党のデサンティス・フロリダ州知事が、トランプ前大統領について前回の大統領選で「負けた」と明言しました。「選挙に勝った」と主張し続けるトランプ氏を初めて否定した形です。

大統領選への出馬を表明したデサンティス知事は、7日に放送されたNBCテレビのインタビューの中で、トランプ前大統領が前回の大統領選挙で負けたと思うかどうかを問われ、「もちろん負けた」「バイデンが大統領だ」と答えました。

トランプ氏が「選挙に勝利した」と主張するなか、デサンティス知事はこれまで前回の大統領選について直接の言及を避けてきましたが、今回、トランプ氏の敗北を初めて明確に認めた形です。

共和党の大統領候補の中でデサンティス氏はトランプ氏に支持率で大きく水をあけられていて、トランプ氏との対決姿勢をより鮮明にすることで支持獲得を狙いたいものとみられます。