1年前の8月3日、青森県内で初めて線状降水帯が確認され、外ヶ浜町三厩藤嶋地区では住宅23棟が被害を受けました。全壊した住宅を再建した人がいる一方で、5世帯9人が地区を離れました。あの日から一年、藤嶋地区の今とは。

外ヶ浜町三厩藤嶋地区です。1年前、藤嶋川から水が溢れ、地域は大きな被害を受けました。その爪痕は、いまも残っています。
※藤嶋地区に住む伊藤まさ子さん(71)
「藤嶋川がこちらに氾濫した。丸太・根っこが隣の家やみんな入った。隣もみんな水が入った」

2022年8月3日に、外ヶ浜町を含む津軽地方で線上降水帯が観測され、藤嶋地区では、大量の流木や泥水で住宅23棟が被害を受け、このうち7棟が全壊しました。その1つ、伊藤まさ子さんの住宅も全壊しましたが、大工をしている息子の英樹さんが住宅を再建しました。ただ、伊藤さんの暮らしにはいまもなお、大雨被害が暗い影を落としています。


※伊藤まさ子さん(71)
「誰もいなくなった。隣近所。寂しいですよ。外に出れば「おはよう」ぐらいは声をかけていた。誰もかける人がいなくなった」
藤嶋地区では被災前、31世帯62人が暮らしていましたが、この1年で5世帯9人が地区を離れました。故郷を離れる選択をした1人、鳴海順逸さん、75歳です。

※水害で藤嶋地区を離れた 鳴海順逸さん(75)
「これ足りないとか何が足りないとかはないけれど…ただ知っている人がいない。それがちょっと困っている」
伊藤さんは藤嶋地区の住宅が全壊し、家族3人で平舘地区に移り住みましたが、苦渋の決断だったといいます。

※水害で藤嶋地区を離れた 鳴海順逸さん(75)
「年金で暮らしているのにどこから建て替えの金が出てくるのか。だったら出てしまおうと。Q大雨がなかったら?ずっとあそこにいたよね」

8月中旬以降には住宅が全壊した6世帯が外ヶ浜町から金銭的支援を受けて住宅の取り壊しを始める予定です。一方で、高齢化が進む藤嶋地区では大雨被害から1年経っても地域の賑わいを取り戻すための動きはまだ進んでいないのが現実です。















