イギリスの情報機関「MI6」の長官は、ロシアのウクライナ侵攻に不満を抱くロシア人に対し、スパイ活動に協力するよう呼びかけました。

MI6のムーア長官は19日、チェコの首都プラハで講演し、「ロシア軍がウクライナの都市を破壊し、何千人もの子どもを連れ去る状況にがく然としているロシア人がたくさんいる」と述べたうえで、ウクライナ侵攻に不満を抱くロシア人に対し、スパイ活動への協力を呼びかけました。

MI6 ムーア長官
「我々のドアは常に開かれている。秘密は必ず守る。流血を終わらせるためにともに力を合わせよう」

また、ムーア長官は民間軍事会社ワグネルが先月、反乱を起こしたことについて、「ワグネルの創設者プリゴジン氏は、プーチン大統領が作り上げた存在だったが、反旗を翻した。プーチン氏は明らかに苦境にある」と指摘しました。