お隣・韓国ではいま、大の愛犬ブームとなっています。犬を家族と考える風潮が広まり、専用のツアーや「おまかせ料理」など、新たなサービスも登場しています。
週末のソウル市内で、愛犬と一緒にバスに乗り込む人たち。
「犬と一緒にいられるのでわくわくしています」
犬を隣に座らせ、バスで3時間。向かったのは…
記者
「バスの目的地は海水浴場でした。何をやっているのかと言うと、愛犬と一緒に行うヨガなんです」
海水浴場でヨガを楽しむツアー。今年から定期的に行われています。
参加者
「犬と気楽に行ける団体旅行は滅多にないので」
ツアーを企画した会社は…
ツアー企画会社「ペッツゴー」 イ・テギュ代表
「最近は釜山地域でも手掛けるようになりました。今後、流行が全国に広がりそうです」
この会社は飼い主が犬と船旅を楽しむツアーも手掛けるなど、愛犬との旅行に特化した事業を展開しています。
韓国で飼われている犬は去年544万匹あまりで、前の年より26万匹増加しました。
空前の愛犬ブーム。犬を家族のように大切に扱う風潮が広がり、こんなサービスまで登場しました。
犬を同伴できるソウル・江南のカフェでは、新たなメニューも…
シェフ
「当店のメイン料理、お肉の“情熱”焼きです」
料理人にメニューを任せる日本の「おまかせ」スタイルが人気となっている韓国。先月、犬専用の「おまかせ」料理まで登場しました。値段は日本円でおよそ6300円からと高級ですが、今月末までの予約はすでに埋まりました。
利用客
「特別な日ではないけど、この子たちに一度贅沢をさせてあげたくて」
さらには…
院長
「20分くらい鍼治療して、東洋医学のリハビリを行うところです」
こちらはソウル市内のとあるビル。脊椎が折れた犬に電気を使った鍼治療を施し、水中のリハビリも行っています。
実はこのビル、地下のプールから7階のリハビリセンターまで、すべてペットのための施設。遠い所から訪ねてくる飼い主も少なくないと話します。
キム・スミン獣医師
「韓国でも飼い犬への認識が『家族の一員』になったようで、肯定的な変化が起きていると思います」
犬との向き合い方の変化は、韓国の食文化にも影響を与えています。韓国では滋養食として犬を食べる文化がありますが、去年の世論調査では、半数以上の人が「犬を食べることを止めるべき」と回答。
ソウル市議会では今年5月、犬や猫の肉を取り扱う業者に日本円で50万円近くの過料を科す条例案が発議されました。
社会に大きな変化をもたらした、愛犬ブーム。今後、さらに盛り上がりをみせるのでしょうか?
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