生徒へのセクハラによる免職など相次ぐ教職員の不祥事について専門家は「教職員が学校以外でのコミュニケーションが乏しく自分の立場が理解できなくなっている」と指摘します。

精神保健が専門の仙台大学の氏家靖浩教授です。今回、女子生徒に抱きしめる行為やキスをして免職となった40歳の男性教諭は「相談対応をする中で行き過ぎてしまった」と話していました。氏家教授によると、こうした教職員は、教える立場にあることで生徒からの信頼を得ていると思い込んでいるといいます。

仙台大学 氏家靖浩教授:
「先生という仕事は、目の前に自分を尊敬してくれる生徒たちがいれば、生徒から慕われているということを、勘違いしてしまう人がいる」

また、生徒との不適切なやり取りでSNSなどが使用されたことについては。

仙台大学 氏家靖浩教授:
「SNSでのやり取りというのも一切ダメという方向に舵は切れない。1つは、ルールをもってきちんと。あとはSNSだけのやり取りにのめり込まないように」

宮城県教委では再発防止に向けた資料を新たに作成しました。しかし、マニュアルでは効果は薄く、教職員が学校以外でコミュニケーションを取ることで自分の立場を正しく理解させることが重要と話します。

仙台大学 氏家靖浩教授:
「(学校以外で)先生方が話せるような場面、自分の人間関係を振り返れるような場面、先生以外の人、学校以外の人も混ざりあいながら伝えられる場所があったらいい」

一方、今回のような被害を防止するためには、保護者など周囲の大人が、子どもたちへの積極的な関わりを持ち、些細な変化に気づいてあげることが大切だということです。