70周年を迎えるIBCが持つ豊富な映像を紹介し、岩手の魅力を再発見する「ホレホレアーカイブ」。6日の岩手県内は暑い一日となりましたが、夏でも涼しい不思議な場所の映像がありました。
1962年に行われたある場所の調査の映像です。八幡平市の花輪線・田山駅から西に入った天狗森の中腹。そこに現れた「夏氷山(なつごおりやま)」の看板。標高は600メートル前後とそこまで高くないのですが、夏でも氷が見られることからその名が付いたそうです。
つるはしで表面を削ると黒っぽい石にように見えますが水で表面を洗い流すときれいな氷が現れました。
この場所、昭和の初めに地元の人が夏でも氷のある不思議な場所があると見つけたもので、天然記念物の指定を目指して地元で保存活動が行われました。映像は保存活動の一環としての調査の様子だったのですがその後、1974年に晴れて県の天然記念物に指定されました。