去年、北海道旭川市の公園で、女子中学生が遺体で見つかった問題で、第三者委員会が公表した女子中学生がいじめを受けていたとする中間報告に対し、遺族側が調査の不備を指摘する「所見書」を提出しました。

 去年3月、旭川市の公園で、当時中学2年の廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんが凍死した状態で見つかり、旭川市教委の第三者委員会は、先月、爽彩さんが上級生から「性的な動画送信を求められる」など6項目のいじめを受けていたと認める中間報告を公表しました。
 この報告を受けて遺族側は、30日、第三者委員会の調査に不備や不満があるとする「所見書」を、旭川市と旭川市教委に提出しました。
 関係者によりますと、「所見書」では「遺族への聞き取りが1回のみで、調査が加害者や学校側に偏っている」点や、公表されたいじめについて「強要や強制といった事態の深刻さを示す表現が見られない」点を問題視しています。
 また、遺族の声を反映しない調査を続ける場合は、調査拒否も検討するとしています。
 「所見書」を受けて、旭川市の今津寛介市長は「問題点が多項目にわたり指摘されていますので、内容についてしっかりと精査し、ご遺族の意向に寄り添った対応を行ってまいりたい」とコメントしています。

旭川市教委第三者委員会の会見(先月15日)

 

第三者委員会が先月公表した中間報告

 

第三者委員会の会見(先月15日)

 5月31日(火)午前11時00分配信