視覚に障害がある人も安全に鉄道を利用してもらおうと、踏切のそばにある「非常停止ボタン」や緊急時の「退避スペース」などの『鉄道設備体験会』が新潟市で開かれ、参加者は万が一に備えた対応方法などを確認していました。

この体験会は、線路や駅舎のメンテナンス事業などを手掛ける『第一建設工業』の研修施設で行われました。
第一建設工業では、鉄道設備について広く知ってもらおうと、『JR東日本』と共にこうした体験会を去年から実施しています。

参加者は、実際に踏切を渡ってみたりレールを触って段差を確認したりしたほか、ホーム下の退避スペースに潜り込むなどの緊急時対応についても学んでいました。

「実際の退避スペースに自分が入ってみて、こんなに広くできているんだなと分かった。万が一落ちた時でも慌てないで、落ち着いて退避スペースを探して入るようにすれば良いかなと思いました」

【JR東日本新潟支社 サービス品質改革室 下室勝室長】
「視覚に障害のある当事者のお客さまと直接、対話やコミュニケーションできるので非常にいいですし、相互に理解が深まっていくのがいいのかなと思います」

この『体験会』は、10月にも行う予定だということです。