震災と原発事故の教訓を後世に伝える語り部たちが集まった会議が開かれ、福島県外への派遣を進めていく方針が示されました。

この会議は、震災や原発事故の風化を防ぎ、教訓を後世に伝えるため、県内17の語り部団体が連携することを目的に、去年11月に発足しました。

30日の会議では、今後語り部を県外に派遣する事業を拡大していくことが話し合われ、「ニーズに沿った語り部を派遣する」方針が決まりました。

県は、全国への普及を通じて、「風評の払しょく」や「交流人口の拡大」にもつなげていきたいとしています。

東日本大震災・原子力災害ふくしま語り部ネットワーク会議 青木淑子会長「聴きに来てくださる方は大分増えましたが、もっともっとたくさんの方に知っていただきたい。福島の持っている今の課題をたくさんの人が一緒に考えてくれるそのきっかけになると思ってすごくいい一歩だなと思っている」

また、会議では、新たな語り部の育成を目的に経験や知識を共有するワークショップを開く案が了承されました。この育成講座は、今年10月からスタートします。