湿気が多いこの時期、特に気を付けなければならない火災があります。
『トラッキング』と呼ばれる現象によるものです。ご家庭のコンセントは大丈夫でしょうか?新潟市消防局が再現実験を公開しました。
コンセントとプラグの間から煙が出た途端、炎が上がりました。
近くのカーテンや紙袋に燃え移りそうです。
これは『トラッキング』と呼ばれる現象で、30日に新潟市消防局が再現実験を公開しました。

消防によりますと、過去5年間に新潟市で発生した火災のうち、『トラッキング』のような電気に関連した火災の発生件数を月別に調べたところ、8月が最も多くなりました。

理由のひとつは、湿度の高さ。
『トラッキング』はコンセントとプラグの間にたまったほこりが湿気を吸うことで通電しやすくなり熱がたまって発火します。
もうひとつの理由は、扇風機など電気製品を使用する機会が増えるためだということです。

この日は床と家具などの間に挟まれて傷んだ電気コードにほこりが付着して出火するケースも再現。

また、安全に使える電気の量を超える恐れがある『たこ足配線』や

ドライヤーなどを使う際に熱がこもり、発火につながる『束ね配線』などについて注意を呼び掛けました。

【新潟市消防予防課 滝沢海宇 消防司令補】
「日常のちょっとした点検とか掃除で防げる火災、リスクを下げられるところが多い。防火の意識を少しでも持っていただければと思います」
消防は、『どんな家庭でも電気火災は起こる恐れがある』として注意を呼び掛けています。