梅雨の長雨や台風の時期に合わせて、水害に対応する排水ポンプ車の訓練が、福島県桑折町で行われました。

福島河川国道事務所と相馬市、伊達市が合同で、桑折町の阿武隈川河川敷で行った訓練には、およそ60人が参加しました。

高橋広季アナウンサー「勢いよく水が排水されています。こちらは伊達市の排水ポンプ車なのですが、このポンプ車1台で毎分30トンの水を排出できるということです」

訓練では、参加者がポンプ車の電源を利用して、川から水をくみあげて排水するまでの一連の手順を確認しました。

伊達市では、4年前の台風19号の豪雨で阿武隈川がはん濫しておよそ2300棟が浸水。当時、市内に排水ポンプ車がなかったため、県外からの応援が来るまで住宅地の排水にとりかかることができませんでした。

こうした教訓を受けて、伊達市はおととし排水ポンプ車2台を導入し、3年前から行われているこの訓練に今回、初めて参加しました。

伊達市の担当者「阿武隈川の水位が上がればどうしても内水が排除できない形になっているので、そうした場合にこの排水ポンプ車をいち早く現場に回して内水排除の方をしていきたいと思っております」

伊達市や相馬市では、今後も定期的に訓練を行うことにしています。