日本歌手協会は28日、歌手であり喜劇俳優やテレビドラマの声優などとしても活躍した柳澤愼一(やなぎさわ・しんいち)(本名:柳澤眞一)さんが、2022年3月24日に亡くなっていたことが判明したと発表しました。89歳でした。コロナ禍に鑑み、葬儀は近親者のみで執り行われたとのことです。
柳澤さんは青山学院大学在学中の1952(昭和27)年にジャズ・ソング「チェンジング・パートナーズ」(君慕うワルツ)で歌手デビュー。ソフトな美声と甘いマスクで人気を集め、「イスタンブール・マンボ」「スワニー」などの外国曲を日本に取り入れヒットさせました。
また俳優としても「西銀座駅前」「東京のバスガール」「さよならはダンスの後で」などに出演、さらに日本の喜劇王と言われたエノケンこと榎本健一に、その才能を認められ喜劇の道にも進みました。そして声優としては「奥さまは魔女」のダーリン役の吹き替えや「ひょっこりひょうたん島」などで活躍しました。
晩年まで「柳澤愼一とジャパンスイングオールスターズ」を組んで精力的にライブ活動を行っていました。遺作は 2019年公開の映画「兄消える」の主演。1950 年代から施設での慰問や介護などに情熱を注ぎ、1981(昭和 56)年には総理大臣賞を受賞しました。
【担当:芸能情報ステーション】














