宮城県が検討を進める老朽化した県営住宅の廃止・集約についてです。来月から非公開で行なわれる6つの団地の入居者を対象にした移転に関する説明会を巡り、一部の県議らが26日、説明会を公開で行なうよう申し入れしました。

村井知事宛てに要望書を提出したのは、共産党県議団の県議ら8人です。県は、人口減少などを見据え耐用年数を迎える県営住宅を順次廃止し、入居者に移転してもらう方針です。県が管理する101の団地のうち、仙台市泉区の黒松第二住宅や多賀城市の多賀城八幡住宅など6つの団地の入居者を対象に来月11日から移転支援に関する説明会が行なわれます。説明会について県は、プライバシーに配慮し非公開で開催するとしていて県議らは「密室で移転を促すともとれる」として公開することや立地自治体と協議することなどを求めています。これに対し県は、非公開のスタンスは変えないと説明しています。

県住宅課 小野里啓課長:
「公開して誰でも入れる場でもやると(入居者が)意見が出しづらいということを考え非公開とさせていただく」


申し入れについて県は、説明会の開催前に文書で正式に回答すると説明しています。