夏山シーズンの到来を告げる、南アルプスの開山祭が行われました。

開山祭は、南アルプスを切り開いた先人に感謝を捧げ登山の安全を願うもので、山岳関係者など約100人が参加しました。

式典は、北岳登山などの玄関口となる山梨県南アルプス市の広河原インフォメーションセンターで行われ、地元・芦安地区の子どもたちが「北岳の歌」など合唱を披露しました。

そして、束ねた蔓を斧で切り、山を清める「蔓払い」の儀式が執り行われると、参加者たちは、蔓の門をくぐって安全を祈願していました。

なお、夏山シーズン中の南アルプスでは、環境保護などを目的として、広河原に通じる県道南アルプス公園線と県営林道南アルプス線で、11月5日までマイカーの乗り入れ規制が行なわれています。

一方、警察は山岳遭難事故の防止を呼びかけていますが、24日朝、横浜市に住む50代の男性が、北岳の山頂付近で滑落し、瞼を切る軽いけがをして甲府市内の病院に運ばれました。