マイナンバーをめぐるトラブルが連日明らかになる中、岸田総理は関係閣僚らに「総点検」を指示しました。与党内からも、これ以上トラブルが続くと紙の保険証の原則廃止にも影響しかねないとの声まで出ています。
全国保険医団体連合会 竹田智雄 副会長
「何としても、一旦ここで立ち止まることをお願いしたい」
マイナンバーカードと一体化した健康保険証「マイナ保険証」。この団体は、医療現場で114件の誤った登録が見つかったと明らかにしました。
厚労省の調査では、マイナ保険証の誤った登録は7300件以上。マイナンバーが別人の銀行口座と紐づけられたとみられるケースは748件。きのうは静岡県で身体障害者手帳の情報との紐づけミスが62件発覚しました。
相次ぐトラブルをうけ…
岸田総理
「政府を挙げて、コロナ対応並みの臨戦態勢で信頼を1日も早く回復するべく、政府、地方自治体、関係機関一丸となって全力を尽くしてください」
政府は「マイナンバー情報総点検本部」を初めて開催。コロナワクチン接種の体制を参考に、デジタル庁、総務省、厚生労働省が連携し、「マイナポータル」で閲覧できる情報をすべて点検する方針を示しました。
ただ、これはかなり大変な作業です。
マイナポータルには、▼健康保険証やがん検診の結果、▼税や所得に関する情報、▼年金情報や生活保護、雇用保険など29種類もの情報が含まれています。紐づけ作業する団体も様々で、一括での総点検はできません。
デジタル庁の関係者も…
デジタル庁関係者
「人が介在している以上、ミスはゼロにはならないよ。表で言ったら炎上するかもしれないけど、ゼロは無理だろう」
政府は来年秋に、紙の健康保険証を原則廃止してマイナカードに一体化しますが、自民党のベテラン議員からも…。
自民・山口俊一 議運委員長
「ちょっと乱暴だ。これ以上(トラブルが)出ると、来年秋はまずいだろう。(健康保険証もマイナカードも)両方使えていい。信頼がないとダメだ」
と性急な一体化を不安視する声も…。
政府は予定通り一体化を進める方針ですが、総点検で信頼を回復できるのでしょうか。
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