■サッカー日本代表 キリンチャレンジカップ2023
15日のエルサルバドル戦に6-0と大勝し、ワールドカップ後初勝利を挙げた森保ジャパン。スタメン出場で、1ゴール2アシストと存在感を発揮した久保建英(22、レアル・ソシエダ)から見たチームとは。20日に控えるペルー戦についても聞いた。
野村彩也子アナウンサー:今シーズンはキャリアベストの成績(リーグ戦9ゴール)でしたけれども、率直に振り返っていかがですか。
久保建英選手:シーズンを通してコンスタントに結果を出せたってことは、ここの代表だったり、これからの自分に向けての自信になるかなと思います。
野村:ソシエダのファン投票でMVPに選ばれたと伺いました。
久保:ファンからこうやって愛されることは光栄なことだと思いますね。
野村:今シーズン、特にファンの方からの反響を感じてる部分はありますか。
久保:やっぱり結構地方色が強いというか地元愛がすごいチームの中で、僕みたいな部外者みたいな存在の選手がここまでファンに愛してもらえるっていうのは、すごいことだなって。サッカーっていいなと思いました。
野村:数字でも結果を残されてますけれども、やはり「決めきる力」の部分は、ご自身でいかがですか?
久保:結局2年、3年たったらファンはビッグゲーム以外はほとんど忘れちゃうと思う。紙に残るのは数字なのでそういったところも今シーズンは成長を感じられたかなと思います。
野村:今シーズンカタールワールドカップ(2022年12月)もありました。
久保:カタールワールドカップは僕個人で見たら満足のいく結果ではなかったので、次の代表でどんどん巻き返しをしていければいいかなと思います。
野村:代表で“ベスト8の壁”を超えるために、いま日本代表に必要なことはどんなものだと思いますか。
久保:なんでしょうね。今ぱっと出てこないですけど、今シーズンはいろんな選手がワールドカップ後に結果を出して成長していると思うので、その成長が1番の近道じゃないかと思います。
野村:そして今回、6月の代表の活動(エルサルバドル戦、ペルー戦)での目標をお聞かせください。
久保:まずチームとしての目標は2連勝だと思ってますし、そこはマストだと思うのでそのために特に僕たち前めの選手が結果を出すことが大事になってくるのかなと思います。
野村:3月の代表活動(ウルグアイ戦、コロンビア戦)を振り返って、今回の6月の活動にどう生かしていきたいですか。
久保:(体調不良で)ほとんど活動に参加できなかったので、今回はそういったこともなく最初から最後まで代表の力になれることがまず嬉しいですし、自分のピッチ内で代表っていうブランドに貢献出来て代表の価値を上げていけるような活動になればいいかなって思います。
野村:今回の森保ジャパンのメンバーは若手が多く、攻撃力に力を入れている印象ですけれども、久保選手から見ていかがですか。
久保:競争があると思いますし、僕のポジションにもすごく良い選手がたくさんいて、充実しているというか。ファンのみんなからしたら誰が出るかわからないと思いますし、すごくワクワクそわそわしている人がほとんどだと思いますけど、僕は今回自信を持っていいコンディションでやれてるので、チャンスがあれば積極的に絡んでいきたいかなと思います。
野村:森保監督も選手に期待することを「決定力」と明言されています。
久保:そもそもやっぱり点をとらないと勝てない。監督が選手に決定力を求めるのは当たり前だと思うので、選手はそれに結果で答えていくしかないのかなと思います。
野村:ご自身の目標を教えてください。
久保:とりあえず2試合ともしっかり良い準備をして、2試合とも点を取れればベストかなと思います。
野村:2試合目のペルーに関しては何か印象はありますか。
久保:印象っていうかやっぱり南米のチームですし、すごい狡猾さというか、「マリーシア」ってよく言われますけど。そういったところも、特にセットプレーだったりって言うのも気を付けてかなきゃいけないのかなと思います。
野村:右足にテーピングをされてましたけれども、調子はいかがですか。
久保:全然大丈夫です。試合数が多かったんでちょっとテーピングをしないと落ち着かないみたいなある種の儀式じゃないですけど。全然なんも問題ないです。
野村:ワールドカップ以降、日本のサポーターたちがサッカーをほんとうに好きになっていて、久しぶりに代表選を日本で観られるのを楽しみにしているんですけども、日本でプレーできることに関してはいかがですか。
久保:今回僕たちがいい試合をすることで、日常的に日本代表っていうブランドを応援してもらえるようになれば嬉しいかなと思います。
野村:得点を期待されていることに関しては、ご自身のメンタル的にはいかがですか。
久保:まあ問題ないですね。今チームで僕はすごく調子がいいので、そのままやればおのずと結果は出てくるかなと思います。
野村:日本に帰国されてからのコンディションの調整はいかがですか。
久保:僕は4日まで試合があったので、特にあんまり長い期間空くことがなく、2、 3日オフをもらったと思って、特に問題はなかったですね。長期のオフではなかったので、コンディションは大丈夫だと思います。
野村:そういう意味では、試合へのモチベーションを保ってそのままつなげられるという感じでしょうか。
久保:そうですね。やっぱり空きすぎてしまうと、どうしてもシーズンの疲れでコンディションを戻すのが難しかったり、頭の部分で追いつかないと思いますけど。その点、僕は最後まで試合があったので大丈夫かなと思います。
野村:シーズンでの長期の活動とは違いますけど、短期間での目標って意味ではいかがですか。
久保:代表はいつも短期間なので、そこはしっかりチームと使い分けてやれる選手がほとんどかなと思います。
野村:ありがとうございました。














