国会の会期末が迫るなか、岸田総理は、今の国会での解散は「考えていない」と明言しました。なぜ、解散を見送ったのでしょうか。
岸田総理
「立憲民主党が内閣不信任案を出すというのであれば、内閣の基本姿勢に照らして即刻否決するよう、先ほど茂木幹事長に指示を出しました。(Q.今国会で解散はしないということか?)解散については、今は、今国会での解散は考えておりません」
岸田総理は、「先送りできない課題に答えを出していくのが岸田政権の使命」と改めて強調したうえで、立憲民主党が提出する方向で調整している、内閣不信任案を否決するとし、今の国会での解散は考えていないと明言しました。
複数の政府与党関係者によりますと、岸田総理はきのう午後、松野官房長官や木原副長官ら数人と野党の出方を分析したうえで、こうした方針を最終決定したということです。
そのうえで、総理自ら記者団に情報を発信したいと申し出たということです。
早期解散を模索していた岸田総理でしたが、▽足元の内閣支持率が下落傾向にあること、▽自民・公明の選挙協力がうまくいっていないこと、▽麻生副総裁や茂木幹事長ら党幹部が相次いで慎重論を唱えたことなどを受け、断念したものとみられます。
ある自民党幹部は「これで野党の動きはニュースにならなくなる」と不信任案提出より前のタイミングでの表明を評価しました。
一方で、別の自民党幹部は「今回は絶好の機会だった」「先延ばしすると、今以上の機会は訪れず解散が打てなくなる」などと悔やんでいます。
注目の記事
「価格破壊の店」「市民の味方」物価高続く中”10円焼き鳥”守り続ける店主の思い 創業75年の老舗居酒屋 福岡・大牟田市

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

障がい者就労支援で疑惑「数十億円規模」の給付金を過大請求か 元職員が語った加算制度の悪用手口「6か月ごとに契約だけ切り替えて...」 事業所の元利用者も"高すぎる給付金額"に不信感

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

15年前の“時効撤廃”なければ逮捕されることはなかった 安福久美子容疑者(69) 別事件の遺族は「ぱっと明るくなりました」 全国には未だに350件以上の未解決事件









