海外旅行への需要で水着を新調する動き

コロナ禍で水着を着用する機会が減り、売り上げが低迷した水着業界。しかし海外旅行などの需要が高まる今、水着を新調する動きが広まっています。

サンズコーポレーションに水着の製造を依頼している業界最大手、「ミューラーン」に、話を聞きました。

株式会社ミューラーン 毛利あかねさん:「少し(トレンドが)変わっていたりとか、それこそ3年間で体型が変わっている方もいらっしゃいますし、肌に触れるものなので新調しようという方が増えている」

株式会社ミューラーン 毛利あかねさん:「売り上げは前年と比べると150パーセントの推移で毎月来ている状態で/銀座のお店が過去最多の1日の売り上げの金額を叩き出せた」

販売元も驚く水着需要の高まり。その余波が国内のメーカーに広がっています。コロナ禍明けにやってきた水着特需。その理由は、他にもあると北陸経済研究所の吉田聡子さんは分析します。

北陸経済研究所 吉田聡子さん:「コロナ禍において/大量生産大量消費のモデルが崩れたというのが1つあると思います」「国内企業であれば、小ロットで対応できることも多いですし、コミュニケーションの面、流通の面でも国内生産のメリットは非常に大きい」

コロナ禍で過剰な在庫が重荷になり経営を圧迫したアパレル業界。その教訓を生かし、大量生産から少量生産へと舵を切っているといいます。

株式会社ミューラーン 前田佳奈子さん:「今後は、「必要なもの」を「必要なとき」に「必要な量」を作るという方向にシフトしていかないといけない。サンズコーポレーションさんとの取引は時代にマッチしている」

業界のニーズに対応した水着作りを行うサンズコーポレーション。今後もこの流れは続くと社長は見ています。

二木啓之(にきひろゆき)社長:「我々みたいな小ロットで繰り返し作れる工場っていうのは逆に力を発揮できるんじゃないかと思います」